生産統括本部 保全開発チーム 古賀様
株式会社ゼネラルアサヒ
株式会社ゼネラルアサヒは、福岡に本社・工場を構える、印刷技術をコアとしたコミュニケーション分野の印刷から、3次元CG、動画、WEB等クロスメディア・コンテンツの制作を手掛ける会社です。さらに販売促進トータルプランニング、ダイレクトマーケティング事業も行っています。
当社敷地には3つ工場があり、原紙や印刷物の仕掛品と完成品の運搬を8~10台のフォークリフトで行っています。職場は、従業員の他にも、外部から搬入のためのトラックが頻繁に入ってきます。
フォークリフトの動線上には、人の動線との分離が難しい場所があり、特に、建屋の陰等、運転手の死角になる場所は、以前から危険だと認識していました。
死角となる場所は、カーブミラーを設置していますが、それだけでは安全管理が不十分ということで、フォークリフトがその死角となる場所に近づくと警報を出すものはないか探している中で、Wアラートに行きつきました。
死角となる場所(T字路)に、フォークリフトが接近すると、歩行者に音と光で知らせています。
導入の際、フォークリフトが人に近づいたら警報を鳴らす使い方が一般的だと伺い、そういった運用が理想的ではありましたが、歩行者全員にタグを持たせるのは、運用面で現実的ではなかったため、フォークリフトがその場所に近づいていることを歩行者に知らせ、歩行者側が停止する運用を採用しました。
当社は、24時間稼働しており、近隣にはマンションや民家があるため、夜間は警報音が近隣住民の迷惑にならないか、悩みどころでした。その対策として、当社側で出力部分にタイマーを設置し、18時から翌朝7時半までは、表示灯(光)のみで知らせています。
日中は、一般道が近いため車の走行音があり、印刷の機械音もあるため、スピーカーと表示灯を併用して、危険を知らせる使い方をしています。
このようなシステムは、屋外での使用が制限されることが多いのですが、 Wアラートは、防塵・防水仕様で屋外に常設できる点がよかったと思います。 2019年5月に導入以降、大きな故障やトラブルなく稼働しています。
これまで車両と人の接触事故は幸いゼロでしたが、自分自身も出合い頭でのヒヤリハットを経験したことがありました。 Wアラートの導入により、フォークリフトがその場所に近づいていることがすぐ分かるようになったので、安全面での効果があったと思います。
また、社内営業からも話を聞いてきました。
当社では「安全・安心・品質」を意識した職場づくりをしており、営業はお客様に施設や設備などを実際に見て確認いただけるように、来社の促進を行っているそうです。 お客様に敷地内の3つの工場をご案内する際に、死角となる場所も通るので、導入後はフォークリフトが近づいていることが分かり、安心してご案内できるようになったと聞いています。
要望というほどでもないですが、もう少し入出力の自由度があれば、もっと使い勝手がよくなるかもしれないと思いました。例えば、当社のように出力側にタイマー機能を設けて、時間帯によって警報音を消せる機能などがあれば、もっと便利かもしれません。
通常は、フォークリフトと人が接近したら警報するシステムだと思うので、当社が応用した使い方をしているからこそ、このような意見になるのでしょうが……
車両の安全対策ですと、工場内でフォークリフトと歩行者の接触や歩行者同士の接触を防止するために、信号灯を設置しました。また、当社は工場間を行き来するとき、一般道を横切る必要があり、フォークリフトと一般車両との出合い頭の衝突を防止するため、フォークリフトが出入りする際はアラームを鳴らしています。
物流以外だと、印刷工場なので、印刷機械でケガをしないように安全対策を実施しています。
当社は、民家が近くにあるので、立地の関係上、工場内だけで安全対策を完結できる場所ではなく、安全対策を講じざるをえない環境にあります。「安全・安心・品質」を意識した職場づくりをするため、Wアラートの導入など、少しでも良い環境にしようという意識を常に持っています。
取材を通して、株式会社ゼネラルアサヒ様の職場から、安全意識の高さを随所にうかがうことができました。また、社員の働きやすい職場環境が整備されているだけでなく、社外のお客様に対しても、おもてなし精神のあふれる、魅力的な会社だと感じました。
運用例の詳細はこちら:
交差点や出入口へのフォークリフト進入を検知