株式会社NSロジ西日本 門林様

株式会社NSロジ西日本
株式会社NSロジ西日本様は、住宅用外壁材を中心とした物流業務を担い、製品の保管・仕分け・積み込みから物流拠点間輸送、配送まで幅広く対応されています。多くの人や車両が行き交う物流現場において、安全性と効率性の両立を目指した取り組みを推進されています。
リフト作業の大半は住宅用外壁材に関するもので、自社車両だけでなく、協力会社や荷主様が手配した車両も数多く出入りしています。
取り扱う出荷量も多く、複数の物流拠点をつなぐデポ間輸送※では、平均して1日400~500トン程度を扱っています。さらに姫路方面から鹿児島方面まで、建材店様などエンドユーザーに近い拠点への出荷も行っており、翌日着対応も珍しくありません。昼から積み込んだ荷物がそのまま鹿児島方面へ向かうこともあるなど、時間的にも非常にタイトな物流現場です。
こうした環境では、多くの人や車両、フォークリフトが常に行き交うため、危険を早期に察知できる仕組みが欠かせません。
※デポ間輸送:工場や物流センターなどの物流拠点間で製品を輸送すること。
同社が以前から課題として認識していたのが、人車分離の難しさでした。
クレーン作業のように作業エリアを明確に区切れる現場とは異なり、フォークリフトは現場内を常に移動します。倉庫内や工場内には作業者だけでなく外部から来られる方も多く、人と車両の動線を完全に分離することが難しい状況でした。
特に、扉の出入口や曲がり角では死角が生まれます。トラックが通過した後、その背後からフォークリフトが続いて走行していることに歩行者が気づきにくい場面もあります。
また、トラック荷台付近で作業している作業者に対して、フォークリフトがバックで近づいてくるような場面もあります。
「トラックは見えていても、その後ろにリフトがいるとは思わなかったという状況は十分起こり得る」との言葉どおり、こうした死角の存在が大きな不安要素になっていました。
リフトの台数が多い現場であるため、接触事故のリスクは以前から課題として認識していました。小さなヒヤリハットも含めると、かなり以前から「これは危ない」という意識があったそうです。
安全対策の強化に向けて、同社では複数のソリューションを比較検討しました。しかし、AIカメラ方式では人を認識しなかったり、人が動いていないと反応しなかったりする場面がありました。また、センサー方式でも警報が鳴るまでに時間差を感じるなど、現場で求める反応速度に届かないケースもあったといいます。
そうした中でWアラートプラスアイを知り、現場でデモや検証を実施しました。Wアラートプラスアイであれば、パレットや建屋があっても回り込んで検知するWアラートのメリットを生かしながら、工場や倉庫内に入ってくる外部のドライバーやゲストの方はAIカメラで検知するという2段構えの警報が可能になります。このようなタグ検知とAIカメラを組み合わせた検知方式や、物流現場を想定した警報の分かりやすさは高く評価されました。
|「これなら現場で使えるな、と一番手応えがありました」|
検知性能だけでなく、実際の運用を具体的にイメージできたことが導入の決め手となりました。

導入後は、現場で実際に運用しながら設定の確認を進めていただいています。
「音が鳴ることは分かるようになったので、あとはどう現場で活かしていくかですね」
その言葉の通り、警報を現場でより有効に活用するための工夫が進められています。
例えば、構内作業者が持つタグへの接近を検知した場合と、AIカメラが歩行者を検知した場合とで、警報音や音声メッセージを変えることができれば、危険の内容をより直感的に伝えられるようになります。
「何か鳴った」だけではなく、「誰に対する警報なのか」「何に反応したのか」が分かることで、リフトオペレーターや周囲の作業者も状況を判断しやすくなります。
現在も現場で運用方法を検討しながら、より効果的で実用的な活用方法の模索が続けられています。
警報が鳴ること自体は重要な安全対策ですが、一方で鳴りっぱなしの状態に慣れてしまうことへの懸念もあります。
これまでもバック警報など様々な安全対策を導入してきましたが、常に音が鳴る環境では、それが当たり前となり、本来注意が必要な場面への反応が薄れてしまう可能性があります。
そのためWアラートプラスアイについても、警報が必要な場面で適切に機能し、作業者が警報の意味を理解したうえで行動できる運用が重要になります。
「せっかく入れたんだから、もっと良くしていかないとね」
という言葉からも、安全対策を導入して終わりではなく、現場に合わせて育てていこうとする姿勢が伝わってきます。
現在運用しているWアラートプラスアイに加え、今後の安全対策として期待されているのが、倉庫出入口での注意喚起です。
物流倉庫の出入口付近は、壁や荷物による死角が多く、倉庫から出てくるフォークリフトに気付きにくいため、作業者との接触リスクが高い場所です。Wアラートのタグを持っていない歩行者にも車両の接近を知らせるために、出入口付近に車両が接近した際に警報する仕組みを希望されていました。
そこで、倉庫出入口付近に警報機を設置し、検知機を設置したフォークリフトが接近した際に回転灯と警報音で周囲へ危険を知らせる仕組みを提案しました。
今回のインタビュー当日には、出入口での警報のデモンストレーションを実施し、その効果を実際に確認いただきました。
「期待以上でした」
との評価をいただき、回転灯と警報音による注意喚起の有効性を実感していただくことができました。
特に、全員がタグを携帯することが難しい現場や、出入口が複数ある物流倉庫では、場所側から危険を知らせる仕組みとして有効であり、今後の安全対策の有力な選択肢として期待が高まっています。
人と車両、フォークリフトが同じ空間で動く現場では、
「できる対策は徹底的に行うことが大切」
という考えのもと、安全対策が進められています。
事故が起きてから対策するのではなく、事故が起きる前にできることを一つずつ積み重ねていくことが重要です。また、時代の変化に合わせてAIやセンサーを活用した安全対策を積極的に取り入れていくことも有効な選択肢だと考えています。
Wアラートプラスアイのような仕組みは、人車分離が難しい現場において、作業者と車両双方に気づきを与える手段の一つです。現場の状況に合わせて活用していくことで、事故を未然に防ぐ環境づくりにつながると期待されています。
今回導入した現場での運用が本格化すれば、他拠点への展開も期待されます。
北九州支店や若松方面の営業所など、同じようにフォークリフトや車両が稼働する現場でも、関心を持つ担当者は多いはずです。
まずは社内で実際の運用を確認しながら、必要に応じて他拠点への展開も検討していきたいと考えています。

今回お話を伺ったNSロジ西日本様の現場は、人・車両・フォークリフトが常に行き交う、人車分離が非常に難しい環境であることを改めて実感しました。 そのような現場だからこそ、危険を知らせる仕組みを現場に合わせて運用していくことの重要性を感じました。特に、回転灯や音声警報など、現場の声を反映した改善アイデアも多く、私たちにとっても学びの多いインタビューとなりました。 Wアラートプラスアイが、NSロジ西日本様の安全な職場づくりに貢献できるよう、今後も現場の声を伺いながら、より現場で使いやすい製品・運用方法をご提案してまいります。
運用例の詳細はこちら:
フォークリフトと作業者の接近検知